現在では、開業時にホームページの制作を済ませているのが当たり前というほど、ほとんどのクリニックがホームページをつくっています。このページでは、クリニックにとってホームページが必要な理由やホームページを作るメリットについてお伝えします。
クリニックの開業に合わせてホームページをつくるべき理由は以下の通りです。
インターネットが普及・浸透し、幅広い世代がスマートフォンを持つようになった今。患者が来院前にネットで検索してクリニックの情報を収集するのが当たり前になっています。
事前にインターネットで全く調べずに知らないクリニックへ行くということは、ほとんどなくなっているのです。
つまり、患者とのはじめての接点となるのは医師やスタッフではなく、インターネット上のホームページということになります。
ホームページでは、アクセスはもちろん、院内の雰囲気や診療内容、治療費、医師の経歴や診療方針など、患者が求めている情報を分かりやすく発信することができます。
ホームページは、Googleアナリティクスを代表とする無料のアクセス解析ツールを使えば定量的な分析が可能になります。何人がホームページを見ているのか、どのページがよく見られているか、どんなきっかけでホームページを訪れたかなど、さまざまな状況を数値化して可視化できるのが特徴です。
街の看板や紙媒体広告の場合、アンケートなどを集計しない限り、看板や広告が見られているかを把握することはできません。
しかし、ホームページならアクセス数や検索キーワードから効果を測ることができるため、できるため、結果をもとに施策を改善し続けることができます。
労働人口の減少に伴い年々人材の確保が難しくなっている現在の日本。中でも医療機関の人材不足は深刻で、採用広告を出してもなかなか応募が集まりにくくなっています。
ホームページは求人ツールとしても活用できるため、人手不足の解消につながる可能性を秘めています。
単に求人広告を出すだけでは、求職者から見てどんなクリニックなのか、どんな人が働いているのかを詳しく知ることはできませんが、ホームページがあればクリニックの雰囲気や職場の様子をうかがい知ることができます。応募を検討している人が知りたいであろう情報を掲載すれば、応募につながるきっかけをつくることができます。
クリニックがホームページをつくることによって得られるメリットは複数あります。
ホームページに予約システムを連動させれば、Webからの予約ができるようになります。電話よりもスムーズに予約できるので、新規の患者が増加する可能性もあるでしょう。
Web予約システムは医師の予定や受け入れ人数に合わせて予約を受け付けられるため、院内混雑の緩和やスタッフの電話対応の業務負担軽減にもつながります。
ホームページがあれば、臨時休診や診療時間変更など、患者に周知したいお知らせをタイムリーに周知することができます。臨時休診になったことを事前に知らせておけば、休診していることを知らずにクリニックへ来てしまう事態を防げるため、患者にとって大きなメリットです。
スタッフも急な電話対応に追われずに済むため、業務負担が軽減される、他の業務に集中しやすくなるでしょう。
また、新しい治療メニューを開始した、医療機器を導入したといったこともニュースとしてアピールできます。治療メニューに興味を持った新規患者や再来院の患者が増える可能性もあるでしょう。
ホームページを開設しているクリニックは、しっかりとクリニックを経営している印象を与えます。設備や治療方針、休みに関する情報を自ら開示しているので、まだクリニックを訪れたことのない新規の患者さんにも安心感を与えるでしょう。
クリニックの開業をスタートした時点で信頼性を獲得したいなら、ホームページは効果的です。
美容皮膚科や形成外科などの美容系クリニックや審美歯科など、保険適応外の自費診療を扱っている診療科目にとって、ホームページは特に重要です。
自費診療のメニューは高額なため、詳しい費用や治療内容などを事前に知りたいと考えている人が多くいます。
逆に、料金や治療内容を明示しないクリニックは選ばれることがありません。患者は、金額が高いほど慎重にクリニックを選ぶ傾向にあるので、保険適応外の治療についてより丁寧に伝えることが大切です。
ホームページ内で求人をしていることを記載すれば、追加コストをかけずに求人募集ができます。求人項目のページを削除しない限り情報は残り続けるため、求人情報サイトや求人媒体のように期間を限定されることもありません。
例え採用につながらなかったとしてもコストがムダになることはないので、試してみる価値は大いにあります。
ここからは、ホームページを作るにあたって注意すべき点を紹介します。ホームページの制作を検討している方は、事前にチェックしておきましょう。
ホームページを制作しているのは、中小企業から大手広告代理店まで幅広くあります。依頼するところによって料金もさまざまなため、制作費の相場を知っておくと比較検討しやすくおすすめです。
ホームページの種類は、大きくテンプレート型とフルデザイン型の2タイプがあります。テンプレート型の場合、ある程度つくりやページ数、デザインが決まっていて、制作費の相場は10~15万円と安めです。フルデザインの場合は、オリジナルのデザインをゼロからつくってもらうことになるため、ページ数によっては100~200万円くらいかかります。
ホームページは制作すればおわりではありません。状況に応じて情報更新が必要ですし、アクセス解析で常に改善し続けられるかで効果に明確な違いがあらわれます。
ホームページを制作したあとも運営をサポートしてくれるかやサポート内容を事前に確認しておくようにしましょう。
会社やサポート内容によっては、サポートに別途費用がかかる可能性もあります。予算と照らし合わせながら、クリニックに適した制作会社を選ぶようにしてください。
ホームページの制作を依頼すると、制作会社の担当者がクリニックの要望やコンセプトを聞いた上でデザインやプランを提案してくれます。
事前にクリニックの診療方針やコンセプトを詳しく伝えておくと、イメージに合ったデザインを具現化しやすくなり、ホームページ制作がスムーズに進みます。
クリニック開業前に診療方針やコンセプトが決まったら、依頼する担当者にはなるべく明確に伝えるようにしましょう。
【3社の選定理由】
2022年3月17日時点「クリニック開業 東京」「医院開業 東京」とGoogle検索して表示された59社の中から、本格的な診療圏調査を無料で提供している会社の内、3社を以下の理由により選出。
なの花東日本(メディカルシステムネットワークグループ)…該当企業の中で唯一、開業のコンサルティング費用が無料で、自社でテナント(医療ビル・モール等)を企画開発している。
PHCメディコム…該当企業の中で、医院継承に対応し、最も多くの医療ITシステムを開発している。
アプト…該当企業の中で、23区、23区外(諸島部除く)戸建て物件の紹介数が最も多く、不動産仲介業や建築工事業を行っているため、自由度の高い物件を見つけることができる。