本記事では、東京で婦人科の開業を検討している方に向けて、対応する範囲や開業に失敗しないための注意点、準備すべき設備や機器などをまとめました。
婦人科は、女性特有の病気や症状を診療する科目です。
主に月経の異常や悩みを聞いて原因を調べたり、乳房や子宮、卵巣に病気がないかを調べたりするほか、性感染症や更年期障害に関する悩みも婦人科で対応します。
また、下腹部の痛みや違和感から、婦人科系ではない別の病気が隠れていないかを調べることもあります。
女性の体は、妊娠とも深い関係にあります。最近では不妊治療の相談を受け付けている婦人科もありますが、できる検査や治療範囲はクリニックによってさまざまです。
妊娠して出産する人のための専門的な検査や治療は「産科」や「産婦人科」を掲げる病院で行うのが主流で、「婦人科」に限って言えば、妊娠に関すること以外の病気を診るのが一般的です。
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女性特有のあらゆる疾患を診る婦人科には、幅広い年齢層の女性が来院します。多くの女性から支持されるために、以下のポイントを押さえておきましょう。
一般内科を診療する患者の多くは「体調不良の際にすぐに駆けつけられるよう、なるべく近所に通いたい」と考えてクリニックを選びますが、婦人科の場合は少し違います。
デリケートな悩みを持つ患者が多いため、多少家から遠くても、評判を重視して婦人科を選ぶ傾向にあるのです。
そのため、診療圏内のどの方面からもアクセスしやすい立地条件が大切です。東京でも車生活が主流となる郊外エリアなら、車で通いやすいよう駐車場も完備しておくと良いでしょう。
女性が安心して過ごせる雰囲気を作ることが大切です。内装は全体的にやわらかな色合いにし、明るくあたたかみのある照明を意識するようにしましょう。
トイレやパウダールームの快適さも大切です。パウダールームは広めに設計する、清潔さを維持するためにこまめに清掃するなど、いつでも気持よく使える空間にしてください。
診察後に生理用ナプキンが必要になる場合もあるので、アメニティを完備するのも忘れずに。デリケートな悩みも多いので、待合室や受付はプライバシーを確保できる構造にするのが理想です。
看護師や事務スタッフのほか、不妊治療に対応する計画であれば、心のケアを任せられるカウンセラーの採用も視野に採用活動を行いましょう。
医療業界は、いまだに人材確保において大変厳しい状況です。とはいえ、頭数さえ揃えば良いというわけでもありません。
体に悩みを持つ女性への対応はむずかしいもので、些細なクレームから大きな風評被害を受ける可能性もあるのです。
診察や受付時に悪い印象を与えると、せっかくの患者を逃すことにもなりかねません。自院がどんな人材を必要としているかを明確にして、積極的に業務に取り組もうとしてくれる、意欲ある人を採用するようにしましょう。
面接時に少しも笑顔がない、不快な印象がある、話していて違和感があると感じる場合は、なるべく採用しないほうが無難です。
内科や外科などに比べ、婦人科は差別化を図りやすい診療科と言えます。婦人科を利用する方の多くが、女性医師に診てもらいたいと考えているためです。
院長が女性の場合、それだけでも大きなアピールポイントになるでしょう。男性医師が開業する場合であっても、女性医師も在籍している、診察時には女性スタッフが必ず複数名つくなど、女性が安心して受診できる要素を明確にしておくようにしてください。
また、不妊治療の有無も差別化ポイントのひとつです。産科を掲げない場合であっても、不妊に対してどう向き合うか、どんなふうに女性の健康をサポートしていきたいかを示すようにすると、マーケティングの方向性を決めやすくなります。
婦人科の開業資金は、不妊治療や人工中絶など、どの診療範囲まで対応するかによって大きく異なります。最低でも他の診療科目と同じくらいの4,000万~5,000万円の開業資金が必要です。それに加えて、損益分岐点までの運転資金も必要となるでしょう。
さらに不妊治療を検討している場合、どの検査設備や医療機器を導入しているかは集患にも大きく影響します。最新の医療機器を導入するのであれば、そのぶん多額の資金が必要です。
婦人科では、子宮の中を調べるエコーやマンモグラフィなどの特殊な医療機器が必要となります。
大きな医療機器を導入する場合は搬入経路や耐荷重の確認が必要ですし、診察から検査までの患者のプライバシーを保護するための導線設計も大切です。
さらにテナント開業の場合、上下隣に飲食店が入っていると騒音や匂いなどの問題が起こったり、有床の場合には階層制限がかかったりする場合があります。開業したいビルや商業施設の周辺環境や制限を考慮した上で、慎重に物件選びを行いましょう。
婦人科の開業時に必要な設備や機器は、予算や診療範囲によって異なりますが、代表として以下のような機器が挙げられます。
診察器具や検査機器、医療機器以外にも、婦人科の開業にはさまざまな設備がいります。例えば、待合室の椅子や必要によってはモニターやテレビ、カウンセリングや診察に必要な机などが必要です。
また、ホームページを作成する、看板や内装サイン工事を行うなど、集患のための環境も整えなくてはなりません。最低限の設備や機器、テナント家賃・保証金などに加えて、これらも加味した上で資金計画を立てることが大切です。
引用元:なの花東日本公式HP(https://www.msnw-kaigyou.jp/)
引用元:PHCメディコム公式HP(https://www.phchd.com/jp/phcmn)
引用元:アプト公式HP(https://www.iinkaigyo-navi.net/)
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