東京で耳鼻咽喉科の開業を検討している方に向けて、立地・内装などの開業ポイントや注意点、必要な開業資金などを解説します。
耳鼻咽喉科では、脳と眼を除く、首から上のすべての病気を扱います。顔の痛みやめまい、いびき、舌の違和感なども耳鼻咽喉科で診察できるため、ほかの診療科と領域が重なることも珍しくありません。たとえば、めまいは脳や心臓、メンタルが関係している可能性があり、舌の違和感は内科や神経口腔外科の領域の病気の可能性もあります。
そういった場合は、適切な診療科につなげるのも、耳鼻咽喉科の役割です。耳鼻咽喉科で扱う主な症状には、以下のものがあります。
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耳鼻咽喉科の立地を選定する際は、ターゲット層をある程度絞るほうが、競合との差別化を図るうえで有効です。たとえば都市部で主に大人の診療を行うなら、アクセスの利便性が高い駅前の立地が理想。子どもをターゲット層にするのであれば、ファミリー層が多い住宅地などが良いでしょう。
ただ、子どもをターゲット層にするにしても、学校の時間帯や夜の時間帯は大人が主な患者になります。そのため、アクセスの利便性を高めるために駐車場も完備するのがおすすめです。
また、内科との競合にも注意しましょう。競合している内科があると予防接種などで制約が課される場合があるため、トラブルを避けるためにも近隣の内科の医師と診療内容のすり合わせをしておくのが賢明です。
患者数の多い耳鼻咽喉科は1人の患者さんにかけられる時間が短いため、医師の動線がなるべく短くなるようなレイアウトを考える必要があります。診察スペースにいながらネブライザーコーナーや点滴コーナーに目が届くようなレイアウトが望ましいです。
また、耳鼻咽喉科で使用する診察機器の多くは電源やLANケーブルが必要なため、的確な配置が求められます。子どもをターゲットにする場合は、治療に対する不安や恐怖を少しでも和らげられるように、キッズスペースの設置を検討するのも良いでしょう。
耳鼻咽喉科は季節によって患者数が大きく変動するため、繁忙期だけスタッフを雇うという方法もあります。
また、あまりきれいではない仕事や手術の手伝いをスタッフにしてもらうこともあるため、面接時に仕事内容をきちんと伝えておくことも大切です。仕事内容を了承してもらったうえで、信頼できるスタッフを採用しましょう。希望者の多い診療科ではないので、スタッフを雇う際は早めに採用活動の準備をする必要があります。
耳鼻咽喉科の開業に必要な資金は立地や設備などの条件で大きく変わってきますが、一般的には7,000万~1億円程度と言われています。耳鼻咽喉科の開業資金が高額になる傾向にあるのは、必要な医療機器が多いためです。あくまで一例ですが、開業にかかる項目別のおおまかな資金は以下になります。
耳鼻咽喉科を開業するにあたり、開業を考えている地域の人口や競合の調査を行うことは、ターゲットを決めるうえでも重要です。ターゲットを絞ることで周囲のクリニックとの差別化を図れるほか、ターゲットに合った効果的なマーケティングがしやすくなります。
パソコンやスマートフォンが普及している今、多くの患者さんはホームページやSNSの口コミなどからクリニックの情報収集を行っています。そのため、集患するには、ホームページやSNSの活用が欠かせません。
ホームページに掲載する情報のなかでも、診療日や診療時間、医師の紹介などは患者さんに見られやすい重要な項目です。ほかのクリニックと比較検討する際の材料としても使われるため、患者さんにPRできるように自院の強みや特徴も記載しておくことをおすすめします。
耳鼻咽喉科は患者さんが多く、特に花粉症などの繁忙期は患者さんの待ち時間が長くなる傾向にあります。待ち時間が長いと、患者さんが離れる原因にもなりかねません。待ち時間の短縮を図るため、Webや電話を使った予約・問診システムの導入を検討しましょう。
予約・問診システムを導入すれば予約や診察をスムーズに行え、無駄な待ち時間が少なくなります。また、患者さんに配慮することでクリニックの評価が高くなり、口コミ効果で新たな集患につながる可能性もあります。
耳鼻咽喉科を開業する際に必要な機器・設備には、診療ユニットをはじめ、ネブライザーや聴力検査機、X線装置などがあげられます。診療内容によっては、経鼻内視鏡やCTの設置が必要になる場合もあります。医療機器を検討する際は、価格はもちろん、メンテナンスにかかる費用についても必ず確認しておきましょう。
そのほか、必要に応じて電子カルテや予約システム、キッズスペースの設置などを検討します。
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