東京で医療ビレッジ（戸建集合型）を開業するケース

東京でクリニックを開業するにあたり複数の施設タイプがありますが、そのひとつが医療ビレッジ。新しいタイプの戸建集合型医療モールで、開業する医師に多くのメリットがあります。特徴やメリットなどを解説するので参考にしてください。

東京で開業できる医療ビレッジとは・戸建て集合型モール

医療ビレッジとは大きな敷地の中で戸建て型のクリニックが集まっている地域を指します。

広い意味では医療モールに含まれますが、商業施設併設型や医療ビルとは異なり、クリニックの建物がそれぞれ独立しているのが特徴です。

東京の医療ビレッジにはメリットがたくさん

東京の医療ビレッジで開業するメリットは初期費用や設計面が挙げられます。

初期費用を抑えられる

建物自体は独立しながらも建設は各クリニックが同一で進められるため、医療機器の導入や内装工事費などがまとめて発注でき、費用を抑えられます。

ただし、戸建てを建設するため、医療モールや医療ビルのテナントよりも工事費用は高くなりがちです。

施設設計が自由

クリニックは戸建てなので施設設計は自由です。ある程度費用は抑えたいけれど、どうしても譲れない設計思想がある医師に向いています。

駐車場が広い

駐車場は各クリニックで共用するため、駐車場は広く設計されるのが一般的です。駐車場は土地代に含まれないため、遠方からの患者も集めやすくなります。

他クリニックと連携しやすい

複数のクリニックが並んでいるため、診療科目外の病気が発見された場合に紹介しやすい点も大きなメリットです。反対に他クリニックからの逆紹介も見込めるため、場所によっては宣伝しなくても経営が安定します。

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東京の医療ビレッジ開業にもデメリットはある

東京での戸建て集合型の医療ビレッジ開業は、メリットばかりではありません。

郊外立地が多い

階数の高さではなく土地を広くとる医療ビレッジは、どうしても土地代がかさみがち。東京の建設場所は都内ではなく郊外になりやすい施設です。

郊外にクリニックを建てたい方は問題ありません。しかし都内に自宅兼クリニックを建てたい方や都内のアクセスしやすい場所に勤務したい場合、希望に合う条件は見つかりにくくなります。

開業時期が限られる

戸建てではあるものの、大きな土地に医療ビレッジを建設する計画が進んでいなければ建設できません。自分が独立したいときに始められるとは限らない点がネックです。

東京の医療ビレッジの扱いは薬局企業が中心

東京で医療ビレッジにおける開業が向いている方は下記の医師です。

• 戸建てのクリニックがよい
• 費用を抑えたい
• 施設設計にこだわりたい
• 専門外の患者はスムーズに紹介したい

しかし条件に合う方でも医療ビレッジの物件は多くありません。主に医療ビレッジや医療ビルなどの医療機関に限定された集合タイプは、薬局を運営する会社などに紹介してもらうのが一般的です。

医療ビレッジへの開業を検討する方は医療物件を多く扱う会社や、開業サポート会社などに相談しましょう。