このページでは、クリニック開業時に必要な設備やシステムについて詳しく紹介しています。クリニック開業後、スムーズに診断できるようにするためにも、ぜひ参考にしてみてください。
クリニック開業時に必要となる主な設備やシステムは以下の通りです。
医療機器は、診療科目によって揃えるべきものが異なります。皮膚科の場合はレーザー治療機器、消化器内科の場合は内視鏡やエコーといった具合です。これまでに診療で使用していた医療機器をリストアップしておき、開業までに揃えるべき優先順位を決めて用意しておきましょう。
現在は、手書きのカルテではなく電子カルテが主流です。そのため、患者の診断結果や経過データを残すのに電子カルテは必須となります。電子カルテはレセコン(レセプトコンピューター)との連携ができ、業務効率を上げるのにも有効です。
クリニック開業には、当然、電気や水道などのインフラが欠かせません。医療機器や電子カルテには電力が必要ですし、トイレや洗浄などで水を使う場面も多くあります。クリニックの開業スケジュールにあわせて、各インフラ会社との契約は済ませておきましょう。
クリニックの場合、ベッド数が指定数を超えると「病院」の扱いになります。あらかじめ確認した上で必要なベッド数だけ用意しましょう。また、医師が診断の際に使用するデスクやイス、事務作業で使う机、患者さんが順番を待つ間に利用する待合室のソファなども開業前に揃えておいてください。
酷暑が続く日本の夏。特に都内は、建物内に空調がないと暑くて熱中症を起こしてしまいますし、冬場は暖房がないと寒くて過ごせません。クリニック開業前に、空調設備も充実させておくことが大切です。必要な空調の大きさや性能は、クリニックの坪数や建物の特徴によっても異なるので、事前に建設会社や空調設備の専門業者に問い合わせておくようにしてください。
クリニックの存在を示す上で重要なのがホームページです。必須というわけではありませんが、現在ではほとんどの人がインターネットで診療所や病院を検索しますし、ほぼすべてのクリニックがホームページを開設しています。集患に困らないためにも、ホームページは準備しておきましょう。
ここからは、クリニックの業務や場所で異なる必要部品についてまとめました。チェックリストを作るなどして、用意したかをチェックしながら準備を進めてみてください。
診察室に必要なのは、医師用の診察机、イスのほか、患者用のイスや荷物入れ、診療科目によってはベッド、診察用チェア、体重計、血圧計、聴診器、消毒器具、タイマー、診察用ライトなどです。マスクや手袋などの感染予防品、包帯やガーゼなどの衛生材料は、在庫を切らさないよう注意しながら管理しましょう。
受付では、診察券入れや予約日時を決めやすいカレンダーのほか、手荷物台やレジスター、シュレッダー、筆記用具、体温計などが必要です。高齢の患者さんが多いクリニックでは、老眼鏡セットや杖ストッパーなども重宝します。
順番を待つ間、退屈せずゆっくりと過ごせるよう、待合室にはソファやテレビなどを設置するのが一般的です。本棚やマガジンラックに、書籍や雑誌を置くのも良いでしょう。時間を確認できる時計や水分補給のためのウォーターサーバーがあると、落ち着いて過ごせます。
玄関に設置する備品は、土足OKか否かで異なります。スリッパに履き替えてもらうなら、入口には玄関マットや靴箱、スリッパ、スリッパラックなどを設置しましょう。
外から汚れやホコリ、ウイルスなどが持ち込まれないよう、機能性を重視した玄関マットや空気清浄機を設置するのもおすすめです。手指を消毒するアルコールも忘れずに設置してください。
クリニックに限らず店舗の開業にはトイレ用品が必要です。トイレットペーパーや清掃用具、ゴミ箱、トイレ用のスリッパは欠かせません。ペーパータオルやエアータオルなど、手洗い後に手を拭くものも用意しておきましょう。女性が多い産婦人科や美容クリニックなどの場合、生理用品やメイク直し用の綿棒、油とり紙を設置するところもあります。
スタッフが休憩時間や空き時間を過ごす部屋には、テーブルやイスを設置して、ランチや食事の際に利用できるようにします。冷蔵庫や電子レンジなどがあると、重宝されるでしょう。制服または私服に着替える際にはロッカー、バックヤードを掃除するための道具も必要です。
【3社の選定理由】
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