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東京で「循環器内科」を開業する際のポイント

東京で循環器内科の開業を検討している方に向けて、開業後の宣伝方法や注意点、そして用意する医療機器を解説します。

循環器内科の診療範囲

過去に循環器内科に勤めていた方ならご存じかとは思いますが、念のため循環器内科と掲げるクリニックが対応する範囲を確認します。

循環器とは体内を循環する心臓に関連する診療科目で、治療する内容は下記が挙げられます。

心臓関連

血管関連

心臓の病気ということもあり、医師によって経験してきた内容がさまざまです。カテーテル治療を中心に対応してきた方もいれば、多くの手術をこなしてきた方もいるでしょう。

今後対応する症状によって、併設する診療科目が異なります。もしも心臓手術なども実施する予定なら、血管外科や心臓外科なども併設した大きな病院を設置しなければいけません。東京に循環器内科を開業する方は、競合と差別化するためにも、まずコンセプトを考える必要があります。

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循環器内科の開業ポイント

立地

循環器内科では、多くの場合内科とともに標榜をして開業をすることが多いと思います。一般内科も診療をして、差別化を図るため、循環器内科も標榜するというパターンです。

この場合の立地は、内科のクリニックとほぼ同じ条件となります。まずは希望するエリアに仮の開業地点を設けます。内科系の場合、その地点を中心部として、500メートルから1キロメートルが診療圏となります。

次にその診療圏の中で、どれくらい同じ診療科を標榜している医療機関があるかを調査します。内科単独で見れば多いと思いますが、循環器内科という専門性をもたせれば、その数は少なくなるでしょう。診療圏内では、同じ診療科の医療機関が少ないほど有利になります。診療圏が決まれば、次は物件です。理想的にはやはり、駅や住宅街に近いほうが有利です。また、視認性も重要で、ビルの一階などにあれば、利便性だけではなく、視認性に優れ、存在自体が広告の役割を果たす場合もあります。

内装

循環器内科のクリニックに来る患者さんは、中高年層が多いと考えられます。そのため、内装には落ち着いてシックな雰囲気が必要です。

初診の患者さんでも、継続して受診をしたくなるような雰囲気づくりが求められます。特に医療機関なので「白」を強調した内装にこだわる場合がありますが、あまりに白が多いと緊張感や不安を与えてしまうことがある点には留意しましょう。暗いと感じさせてもいけませんが、白はあまり多用せずに、清潔感を感じる色合いを配色してください。

また、なるべく開放的なスペースに見せる工夫も大切です。少し手狭なスペースでも閉塞感を感じさせないために窓を広く取るなど、工夫をしてみましょう。待合室では、心不全の患者さんなど車いす移動のケースも考えられます。バリアフリーの配慮も考慮する必要があります。

採用

循環器内科の人材は、内科とほぼ同じといえます。まず、事務スタッフでは、開業時の多忙さに対応できる経験豊富なスタッフが必要です。その人を中心として、事務関連の業務を回すようにすれば、クリニックの特性に沿ったルールづくりなども構築されていくと思われます。

看護師についても、中心となる経験が豊富な人物が必要です。できれば、循環器科の経験が長い看護師を採用できれば理想的です。

循環器内科の場合は、臨床検査技師を採用するクリニックもあるでしょう。超音波検査や脈波検査などを実施し、採血などにも対応できるためドクターや看護師の負担軽減にもなります。

事務スタッフやコメディカルでは近年人材確保が難しい状況もあります。人材派遣会社や求人企業などを使って、効率的な人材確保をおこないましょう。

マーケティング

高齢の患者さんも多いため、利便性とともに集患のためにもビルの一階など視認性が良い場所がマーケティングにも有利となります。また、高齢の方でも近年ではスマートフォンを使用していますし、介助者の方に対してもインターネットを活用したマーケティングは効果的です。

まずは、患者さんが必要としている情報がしっかりと盛り込まれているwebページを持ちましょう。自院の強み、他のクリニックとの差別化を明確にした訴求力が重要となります。

次にリスティング広告やSNSを活用したマーケティング活動も積極的に行うことを検討しましょう。

ただし、これらの積極的なマーケティング手法は、開業当初に集中的におこなえば良いと思います。

循環器内科はかなり再診率が高いので、目標患者数を設定してマーケティングをおこないましょう。

循環器内科の開業資金

循環器内科の開業資金シミュレーションを下記に記載しています。立地や物件、医療機器などにより金額は変動します。また、医師会への入会費用は含まれていません。

不動産 敷金 2,880,000円
礼金 528,000円
仲介手数料 528,000円
設計・施工 設計・施工 22,000,000円
看板・サイン 550,000円
医療機器 レントゲン、CR、PACS6,600,000円
エコー、心電図、ホルター心電図、血圧脈波測定器 55,000,000円
その他(滅菌機、AED)1,650,000円
システム 電子カルテ 3,300,000円
WEB予約システム880,000円
家具・家電 2,750,000円
採用 採用経費 220,000円
マーケティング ホームページ制作 1,100,000円
開業前各種広告費用 2,200,000円
資材等 ロゴマーク作成 110,000円
名刺55,000円
パンフレット330,000円
診察券55,000円
封筒55,000円
研修時人件費 1,100,000円
行政手続き 社労士(労働保険、社会保険)110,000円
行政書士(開設届関係)220,000円
その他 雑費(備品、ユニフォーム等) 1,650,000円
52,831,000円

循環器内科を東京で開業するにあたっての注意点

東京で循環器内科を開業する上で注意するのは宣伝や看板の内容です。過去に心臓や血液の治療を受けていなければ「心臓の様子がおかしいので診察してほしい」と循環器内科に訪れる新規患者はほとんどいません。

初診のきっかけは下記の症状の相談が一般的です。

しかし上記のような症状が出たからいきなり「循環器内科に行こう」と考える患者は多くありません。まずは内科など全般的に相談できる身近な医療機関へ向かいます。循環器内科で心臓関連の新患を集めるなら、一般的な内科として最初の相談を受けなければいけません。

ただし「内科」とだけ看板を掲げた場合には自分が得意としていない分野の患者が多く訪れる可能性もあります。

「内科」や「循環器内科」と看板を掲げつつも、ホームページなどで「息切れの症状がある場合にはご相談ください」といった症状を意識して宣伝するのが、集患効果を高めるポイントです。ホームページの宣伝を充実させる際には、過去に勤務していたときに使用していた専門用語を分かりやすく解説するなどの配慮も欠かせません。

また付近にあるクリニックからの紹介や大病院から安定した患者の紹介を意識し、ある程度知人がいる病院が多い地域を狙って開業する選択もあります。他の診療科目が並んでいる医療モールでの開業も、紹介されやすい立地を狙った戦略です。

循環器内科を開業する際に準備する道具・機器

循環器内科には心臓や血液を検査する医療機器が必要です。一定以上の専門的な症状だった場合には専門医療機関へ紹介する方法もあるため、どこまで検査機器を揃えるかは難しいポイントになってきます。

下記は循環器内科なら揃えておきたい基本的な医療機器です。

専門的な機器を備えたクリニックにするなら、下記も用意しておきたい機器です。

特に東京は同様の循環器内科が多くあるため、他クリニックと比較して優位に立てるよう専門の医療機器を揃えようと考える方もいます。

しかし必ずしも高性能な最新の医療機器を揃えればよいとは限りません。近くに大学病院や心臓の手術を得意とする病院があるなら、地域のかかりつけ医としての役割を担う選択も大切です。

他にも検査や採血などを担当してくれる看護師の設置、一般的な診療で必要となる電子カルテや予約システムなども必要です。

施設として下記は最低限用意しなければいけません。

開業前に対応範囲を決めたクリニックの位置付けから考える必要があり、戦略によって適した立地は異なります。

自分自身だけで戦略を考えるのではなく、医療開業に精通している会社と相談しながら開業地を決めるのがおすすめです。

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