開業直前の大きなイベントとして注目される内覧会(見学会)は、地域に選ばれるクリニックを目指すうえで大きな武器になります。
広告やSNSでは伝わりにくい院長の人柄や院内の清潔感、待合スペースの居心地を実際に体験してもらうことで、来院のハードルをぐっと下げることができるからです。
内覧会を成功させ、クリニック開業時の集患につなげていきましょう。
地域住民の認知度が高まり、口コミによる集患効果が期待できます。来場者は直接クリニックを見て安心し、信頼を深めてくれるでしょう。また、来場者との会話を通じて患者さんが期待する診療時間やサービス内容のニーズをリサーチできるのも大きな利点です。
スタッフにとってもメリットがあり、案内動線や接遇のリハーサルを行う絶好の機会となります。本番を想定したチームビルディングにもつながる点が魅力です。
内覧会は開業直前の週末、2日間ほど行うのが定番です。例えば、金土日いずれかの10:00〜16:00であれば、平日に働く層やファミリー層の両方にアプローチできます。
告知は開業日の1か月前から段階的に行いましょう。まずホームページで日程を公開し、続いてポスティングや商店街掲示板、最後にSNSでの投稿を行い、認知を高めます。
注意としてですが、医療広告ガイドラインに抵触しないよう、診療内容の説明は客観的事実に限定してください。
準備はコンセプトの共有から始まります。院長の診療ビジョンをスタッフ全員で言語化し、説明の軸を統一しましょう。
次に受付や案内、機器説明などの役割分担を決め、シミュレーションを重ねます。家族や友人の手伝いも取り入れると手厚い運営が可能です。
当日は開始1時間以上前に集合し、清掃と配布物の設置を完了したらスタッフ全員で最終ミーティング。玄関前で呼び込みを開始します。
案内フローは、受付→芳名録記入→院長あいさつ→施設見学→質問対応→アンケート&記念品お渡し→出口でのお礼、という順番でスムーズに回します。
終了後は来場者数や質問内容、スタッフの動線に関するフィードバックを共有し、開業初日のオペレーションに活かしましょう。
院長が終始現場に立ち会うことはマストです。不在では、信頼を得ることが難しくなるためです。
服装はロゴ入りポロシャツとチノパンなど適度にカジュアルに揃えると、「敷居の低いクリニック」という印象を与えやすくなります。健康クイズやスタンプラリーといった仕掛けを通して、来場者にポジティブな印象を与えることもできます。
病状相談が長引きそうな場合は別日予約へ誘導し、他の来場者を待たせない工夫も必要です。
なお、医師会や取引先向けの関係者レセプションは、住民向け内覧会とは別日程で開催するのが望ましいでしょう。
内覧会は地域への認知拡大、患者との信頼獲得、スタッフ育成を同時にかなえる開業前最大のプロモーションです。
開業直前の週末に開催し、1か月前から多チャネルで告知を進めると良いでしょう。院長自らが来場者と対話し、体験価値を提供することで、開業後の順調な滑り出しを後押しします。
十分な準備と終了後のレビューを通じて、クリニックのコンセプトと集患目標に沿った内覧会を成功させましょう。
引用元:なの花東日本公式HP(https://www.msnw-kaigyou.jp/)
引用元:PHCメディコム公式HP(https://www.phchd.com/jp/phcmn)
引用元:アプト公式HP(https://www.iinkaigyo-navi.net/)
【3社の選定理由】
2022年3月17日時点「クリニック開業 東京」「医院開業 東京」とGoogle検索して表示された59社の中から、本格的な診療圏調査を無料で提供している会社の内、3社を以下の理由により選出。
なの花東日本(メディカルシステムネットワークグループ)…該当企業の中で唯一、開業のコンサルティング費用が無料で、自社でテナント(医療ビル・モール等)を企画開発している。
PHCメディコム…該当企業の中で、医院継承に対応し、最も多くの医療ITシステムを開発している。
アプト…該当企業の中で、23区、23区外(諸島部除く)戸建て物件の紹介数が最も多く、不動産仲介業や建築工事業を行っているため、自由度の高い物件を見つけることができる。