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東京で「糖尿病内科」を開業する際のポイント

東京で糖尿病内科を開業したい医師に向けて、失敗しないためのポイントをご紹介します。

東京で糖尿病内科を開業すると診療ターゲットが多い

糖尿病内科は名前のとおり内科分野を診療しつつ、特に糖尿病に力を入れる診療科目です。

糖尿病は多くの方が抱える病気で、生活習慣病のひとつ。2019年の調査では糖尿病が強く疑われる人は男性の約19.7%、女性10.8%と身近な病気のため集患ターゲットは多い分野です。

診察対象として下記が挙げられます。

なかでも難しいのが1型糖尿病の治療です。どんな状況でも血糖値が不足した際にインスリン投与が必要で患者本人や家族のQOLが低下するため、より患者への説明や関係性が重要になってきます。

人口の多い東京での開業となると、いつ1型患者が訪れるか分かりません。過去に1型治療の経験がほとんどない方は、症例などを参考にして対応できるよう準備しておきましょう。特に若い患者では負の感情作用が治療に影響するケースもあります。

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糖尿病内科の開業ポイント

立地

糖尿病内科の立地で考慮するポイントは、内科クリニックとほぼ同様と考えられます。

糖尿病内科を標榜する場合は、内科と併記しているケースがほとんどです。一般内科だけでは、訴求力が弱いため専門分野を標榜するパタ-ンとなります。

実際に患者さん側から見ても、一般内科で糖尿病を診療してもらうよりも、専門科で診療してもらうほうを望む傾向があります。

理想的な立地としては、ターミナル駅や住宅街に隣接した駅から至近距離で、ビルの1階など視認性が良い場所となるでしょう。

しかし、さらに重要なのは診療圏内に同じ糖尿病科がどれくらいあるのか、という調査になります。

今や国民病とも言える糖尿病を扱うクリニックは多くあり、なるべく競合を避ける必要があります。

競合を防ぐひとつの方法としては、メディカルモールなどに入居することです。同じ診療科は入らない原則があり、また、複数診療科を受診する患者さんも取り込める可能性があります。

内装

糖尿病科クリニックの内装では、検査を意識することが大切です。

来院する患者さんのほとんどが、診察前や診察後に採血検査、採尿検査をうけますので、その動線の確保や、待合室のレイアウトを考えておきましょう。

特に迅速検査をおこなうクリニックでは、診察前に検査を実施し、その結果が出てから診察をするパターンになります。その場合は待合室での滞留時間が長くなりますので、快適に過ごせる工夫も必要でしょう。

また、待合室を含めたクリニックの雰囲気としては、大人の患者さんがメインですから、落ち着いた雰囲気で清潔感も必要です。

ただ、医療機関ということで、あまり白をイメージしすぎると、逆に落ち着きがない内装になる場合がありますので、注意が必要です。また、一般的な気遣いとして、診察室の防音や待合室で患者さん同士が距離を取れるレイアウトにすることも考慮しましょう。

採用

糖尿病内科では、採用についても内科とほぼ同様となります。事務スタッフにおいては、経験豊富な中心的なスタッフを採用して、その人を中心に開業後の事務作業のシステムやルールを構築していくと良いでしょう。看護師に関しても、経験が豊富な人材が必要です。できれば糖尿病看護を3年以上経験して取得できる糖尿病看護認定看護師を採用すれば、診療だけではなく、患者さんへの訴求力にもなるでしょう。また、糖尿病内科では検査数も多いので、臨床検査技師の採用も考えられます。そして、糖尿病の特徴として、食事面が大きく影響するため、管理栄養士を採用するクリニックもあります。その場合、外来栄養指導料などの加算が見込めます。

マーケティング

マーケティングでは、ほかの診療科と同様にインターネットを利用したものが主流となるでしょう。

ホームページでは、自院の糖尿病に対しての治療コンセプトなどを説明することによって、他の医療機関との差別化を図ります。

また、SNSやリスティングを効果的に利用することも集患につながるでしょう。また、糖尿病という疾患を考えれば、健康診断やほかの受診の検査で発覚することも多いです。そのため、周囲の医療機関との連携も重要になります。地域自治体の健康診断への参加も患者獲得につながります。

糖尿病内科の開業資金

以下に糖尿病内科を開業する際の開業資金をシミュレーションしてみました。開業地や物件により金額は変動します。また,医師会への入会費用は含まれません。

不動産 敷金 2,880,000円
礼金 528,000円
仲介手数料 528,000円
設計・施工 設計・施工22,000,000円
看板・サイン550,000円
医療機器 検査機器(HbA1C測定器、尿検査)2,750,000円
その他(滅菌機、AED)1,100,000円
システム 電子カルテ3,300,000円
WEB予約システム880,000円
家具・家電 2,750,000円
採用 採用経費 220,000円
マーケティング ホームページ制作1,100,000円
開業前各種広告費用2,200,000円
資材等 ロゴマーク作成 110,000円
名刺 55,000円
パンフレット 330,000円
診察券 55,000円
封筒55,000円
研修時人件費 1,100,000円
行政手続き 社労士(労働保険、社会保険)110,000円
行政書士(開設届関係)220,000円
その他 雑費(備品、ユニフォーム等) 1,650,000円
43,921,000円

東京で糖尿病内科を開業する際は治療範囲に注意

東京で糖尿病内科を開業する際に注意しておくべき点は、治療範囲と集患方法を明確にしておくことです。

治療範囲を明確にする理由

糖尿病内科は一般内科と併設するケースも多いのですが、一般内科をメインとして看板を掲げた場合、内科全般として訪れる患者も増えてしまいます。

結果として得意分野である糖尿病患者があまり訪れず、症例も増えません。糖尿病だけではなく生活習慣病全般を得意としているならば、内分泌内科も合わせて掲げる広告展開も検討しましょう。

糖尿病治療に専念する工夫

糖尿病症状だけに集中するならば、専門分野以外については他の病院へ紹介する方法もあります。

反対に糖尿病や予備軍が発覚した患者を紹介してもらえる関係のクリニックが複数あるのが理想です。

知り合いの医師がいる地域、または戦略的に医療モールや医療テナントなど診療科目が異なるクリニックが並ぶ実地を選択する戦略も。特に婦人科が近い場所なら、妊娠糖尿病による患者を紹介される可能性が高くなります。

1型患者が得意なら宣伝を

1型糖尿病は患者との信頼関係が構築できれば、基本的には2型より長く通院してもらえる患者になります。

1型糖尿病の治療対応にも自信がある方なら、東京へ引っ越してきた患者や新規患者に対して1型も診察していると宣伝に力を入れましょう。

東京の糖尿病内科開業にあたり必要な機器

糖尿病内科を開業するにあたって準備する一例は下記のとおりです。

ただし検査機器は検査実態を外部に委託して、機器導入費用節約も可能。日数がかかり来院回数が増えてしまうため患者の利便性とのバランスで考えます。

自宅で測定すればスマートフォンと連動し、クラウドに記録できる血糖管理システムなども検討しておくべきシステムです。

糖尿病には血糖管理が欠かせません。導入できれば差別化されたポイントとなるだけでなく、患者の利便性も高められます。患者の待ち時間が減る予約システムも同様です。

分泌系全般も含めるならエコーや動脈硬化、内科全般に対応するならレントゲン設備も必要です。

しかし設備がないことは他医療機関へ紹介する理由にもなるため、基本的に糖尿病以外は診察しない方はあえて設置しない選択もあります。

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