東京で心療内科を開業したい方に向けて、他の診療科目との関連や違い、心療内科に欠かせないコンセプトなどをご紹介します。
心療内科とはストレスが原因で、体に現れた症状を治療する診療科目です。患者から相談されやすい症状には下記が挙げられます。
精神的なストレスによって起きている患者に対応します。混同されやすい精神科の範囲は心理面で症状が出ている患者の治療で、相談されるのはうつ状態や不眠、幻聴などです。
治す症状は異なるものの、治療過程はほとんど同じであり、患者も違いが分からないままに相談しているというケースもしばしば。精神科を併設し同様に受け付けるクリニックも多い診療科目です。
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心療内科のみ(精神科を併設しない)のクリニックを開業する場合、良い立地条件として第一に挙げられるのは、アクセスの良いターミナル駅などから徒歩5分から10分程度の場所です。
これは、まず、心療内科に通院する患者層には社会人が多いことにあります。通勤の途中、乗換駅などにクリニックがあれば通院しやすい環境となります。
また、現在では心療内科に対する理解は進んでいるとは言え、通院していることを打ち明けられない方もいます。その場合、駅から至近距離では知人などに見られる場合も想定され、不安を感じる場合もあるでしょう。駅などからは適度に離れることも考慮してみましょう。
第二に考えられるのはそれほどの好立地ではなくても良いということです。前述の通り、駅からは離れていても問題がありません。また、ビルの1階など、視認性に優れている必要もありません。そのため、内科クリニックのように入りやすいビルの1階部分でなくとも、高層階でも集患は十分に望めるでしょう。
まず、心療内科の内装で重要視することはプライバシーです。そのために、内装についても少し工夫が必要になります。まず、診療室では、待合室など他の部屋に音がもれないことが大切です。
待合室で、なんとなく診察中の会話が聞こえてしまっては、診療している自分の会話も聞かれているのではないか、と思い患者さんが萎縮してしまうこともあるでしょう。
必ずドアが締まるようにして、診察室、カウンセリング室は独立した部屋にすることが望ましいです。
また、待合室についても、患者さん同士の距離がなるべく取れるように椅子の配置など工夫が必要です。インテリアや内装では、やはりシックで落ち着いたものにするほうがよいでしょう。
シンプルなのは良いと思いますが、あまり無機質になると冷たさも感じます。木などの素材を利用して温かみを出してみましょう。
そして、クリニック全体の開放感も重要です。可能であれば、外光を多く取り入れた内装が好ましいと思います。ただし、必ず外からの視線を避けられるような工夫が必要です。
まず事務スタッフの採用面では、開業時の忙しさや不慣れな点を考えて、経験豊富なスタッフを入れておくことです。その人を中心に、さまざまなケースに対応していけば、クリニック内のルールや慣習も形成されていくでしょう。
もちろん、そのように経験豊富なスタッフはなかなか見つかりづらいと思いますので、派遣会社などで採用しても良いかもしれません。医療スタッフでも同様のことが言えます。看護師も中心となる経験豊富な人物を一人は欲しいところです。
できれば、精神科認定看護師など資格保持者がいるとよいでしょう。また、臨床心理士や公認心理士などの資格を持つスタッフを使用するクリニックも増えています。
心療内科のマーケティングでは、インターネット、SNSを使用した広告戦略が有効だと言えるでしょう。
心療内科の患者層としては、現役世代の若者から中高年が多く、それらの年代で情報を集める手段としてはインターネットが大きな役割を果たしているためです。まず、必要なのは、ホームページです。多くの方はコンサルタント会社やweb制作企業などに依頼すると思いますが、任せきりにせずに、必ず内容をチェックするようにしてください。
同じ診療圏にある心療内科もおそらくホームページを作っています。ほかのクリニックと比べて、どれくらいの訴求力を持ったホームページが作れるのかにより、集患力にも影響が出るのです。
web上では表現など厚労省の規制があることに留意して、必要な集患施策を行ってください。
東京近郊に心療内科クリニックを開業する場合の費用試算をしてみました。ただし、エリアや物件などの条件により、金額は大きく変動します。また、医師会への入会金などは含まれていません。
不動産 | 3,444,000円 |
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設計・施工 | 24,750,000円 |
システム | 4,620,000円 |
家具・家電 | 2,000,000円 |
採用 | 200,000 |
マーケティング | 3,300,000円 |
資材等 | 605,000円 心理検査 1,100,000円 |
研修時人件費 | 550,000円 |
行政手続き | 330,000円 |
その他 | 1,100,000円 |
計 | 37,269,000円 |
東京で心療内科を開業するにあたっての注意点は、あらかじめ方向性をはっきりさせて看板を掲げることです。
認知度が高くない診療科目のため、方向性が分からない「心療内科」と掲げられたクリニックは患者が該当するか判断できず、足を運びにくくなります。
医師自身の得意分野を見直し、本当に心療内科として看板を掲げるかどうか考えましょう。心療内科でわかりやすくしておきたいコンセプトは3種類に分けられます。
内科として治療できる体制を整えつつ、精神的な要因が症状を引き起こしているケースも治療対象として広げるケースです。「心療内科」を全面に押し出すのではなく「一般内科」をメインとすると集患効果が高まります。
精神科や心療内科で対応する、いずれかの症状に特化するケースです。例としては下記が挙げられます。
他クリニックと差別化できるだけではなく、医師自身のスキルも高められます。専門クリニックが少ない症状に対応できる医師の開業に向いている戦略です。
ただし広告規制は注意しなければいけません。特に新規開業ではクリニック名や対応科目の制限が古くからあるクリニックより増えます。
特定の症状に特化したい場合は、広告規制に関する知識をもつ専門家に相談しながらコンセプトを決めるのがおすすめです。
精神科や心療内科として全般的に対応する場合、一般的には専門的な機器は必要ありません。
主に患者の状況を把握して薬を処方するのがメインとなり、検査しても血液検査くらいなので高額な医療機器が少なく、他の科目と比較すると始めやすいのが特徴です。
ただし内科的な検査も重視するなら脳波計やCT検査といった検査機器が必要となります。
また電気や磁器刺激などの治療を実施する場合、専門的な症状に特化して何らかの機器を用意するケースもあります。費用はかかりますが、他の心療内科と差別化できる大きなポイントです。
引用元:なの花東日本公式HP(https://www.msnw-kaigyou.jp/)
引用元:PHCメディコム公式HP(https://www.phchd.com/jp/phcmn)
引用元:アプト公式HP(https://www.iinkaigyo-navi.net/)
【3社の選定理由】
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